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中高生のための生活リズムの基礎知識
生活リズム関連用語・参考資料
メラトニン
メラトニンというのは朝、目が覚めて14時間ないし16時間して、夜暗くなると出てくるホルモンです。メラトニンは脳の松果体という場所から分泌されるということがわかっています。このメラトニンには抗酸化作用(老化防止・抗ガン作用)、リズム調整作用(鎮静・催眠)、性的な成熟の抑制という働きがあります。抗酸化作用は酸素の毒性から細胞を守る極めて大事な働きで、この作用があるメラトニンには老化防止作用或いは抗ガン作用があるのではないかと言われています。メラトニンにはさらにリズム調整作用、性的な成熟の抑制があるのですが、子どもたちの夜更かしの関連で大事なのは、年齢との関係と光との関係の2つです。
まず、年齢との関係ですがメラトニンは1歳から5歳ころに一生のうちで一番たくさん分泌されることがわかっています。これを私は「子どもたちはメラトニンシャワーを浴びて成長する」と言っています。なおメラトニンシャワーが減ってくるのが思春期です。つまり思春期には性的な成熟の抑制というメラトニンの働きがなくなるために性的な成熟がおきる、二次性徴がおきるということです。もう一つのポイントは、メラトニンは夜でも明るくするとその分泌は大幅に減ってしまうということです。メラトニンの分泌は光で抑えられてしまうのです。
生活習慣の乱れが性の成熟を早めるという研究成果が発表されています。大阪大学の先生のデータで女の子の初潮年齢についてですが、平均の初潮年齢と1週間の朝食の回数、或いは1日の平均の睡眠時間の関係を調べたところ、1週間毎朝、朝食を食べていた子の方が初潮年齢が遅い、たっぷり8時間寝ている子の方が初潮年齢が遅い。夜更かし朝寝坊で睡眠時間が減って朝食ぬきの子どもたちの方が初潮年齢が早いというデータが出てきました。この研究ではメラトニンを計っていないので、勿論、断定的なことは言えないのですが、夜ふかしをしていて、メラトニンの分泌が減って、性的な早熟が起きた、という解釈もできないではありません。
逆にメラトニンの分泌を増やすには、昼間に光を浴びるとよさそうだ、というデータがあります。高齢者のデータですが、高齢で不眠を訴える方(青)はメラトニンの出があまり良くないのです。同じ高齢者でも良く眠れるという方(黒)は出方が少しいい。眠れないと言っていたメラトニンの出の悪い方に、昼間たっぷり光を浴びてもらったらメラトニンが出るようになって夜眠れるようになった(赤)、というデータです。夜の光はメラトニンの分泌を抑えますが、昼間の光というのはメラトニンの分泌を高める働きがあるようです。
データ:「Mishima K, ら。J Clin Endocrinol Metab. 2001;86:129-34.」
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子どもゆめ基金 助成活動
(独立行政法人国立青少年教育振興機構)
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