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中高生のための生活リズムの基礎知識
生活リズム関連用語・参考資料
セロトニン
セロトニンとは脳内に広く分布している神経伝達物質で脳内の神経活動の微妙なバランスの維持に重要といわれています。このセロトニンの働きが調子が悪くなると様々な精神的な不安定が起きます。実際うつ病に使われている薬の多くはセロトニンの働きを高めるようです。そしてセロトニンの働きを高める方法として、リズミカルな筋肉運動が大切と考えられています。歩行、咀嚼、呼吸、しっかり手を振ってよく歩くこと、しっかりものを噛むこと、深呼吸すること、こういったリズミカルな筋肉運動がセロトニンを高めるのに大事だと言われているのです。つまり、夜ふかし朝寝坊で慢性の時差ボケ状態になってやる気もなくなって元気もなくなるとリズミカルな筋肉運動どころじゃなくなって、セロトニンの調子が悪くなって様々な精神的な不安定が起きてくるのではないか、ということが心配なわけです。
最近いろんな動物実験で、セロトニンの量を増やしたり減らしたりすることができるようになりました。セロトニンが減らされると、実験動物は攻撃性が増したり社会性が無くなったり孤立化したりするようです。ヒトでも低セロトニン症候群、こんな病名を使っていわゆるキレる子に近いような状態を説明しようとしている研究者もいます。お猿さんは集団で暮らしています。そのお猿さんの集団の中の一匹にこのセロトニンを下げる薬を打ちます。そうするとセロトニンが下げられた猿は非常に回りの仲間に対していたずらばっかりしてちょっかいばかり出して、グループの中での地位がどんどん下がるのだそうです。逆にその集団の中の一匹にセロトニンを高める薬を打ちます。セロトニンが高くなった猿は、回りの仲間に対してサービスがよくなったり、毛繕いをしたりして地位が上がっていくのだそうです。ですから、動物が生きていくためには、セロトニンのレベルがある程度高くにあるというのが有利に働くのかもしれません。
ではどうやったらセロトニンを高めることができるかと言えば、これはリズミカルな筋肉運動、歩行、咀嚼、深呼吸なんですけれども、もう一つ最近分かってきたのが、朝の光ということです。朝の光と言うのは生体時計に作用して生体時計の周期を短くするという非常に大事な働きがありましたが、それにくわえてもう一つ、朝の光には心を穏やかにするセロトニンの働きを高めるという非常に重要な働きもあると言うことがわかってきたわけで、朝の光は二重の意味で重要だということになります。
夜ふかし朝寝坊で慢性の時差ボケ状態になってリズミカルな筋肉運動ができないとセロトニンの働きが悪くなって様々な精神的な不安定、あるいは低セロトニン症候群が起きてしまうことを心配しています。最近になってこのリズミカルな筋肉運動が心の問題だけじゃなくて脳の働きにも重要だということが分かってきました。エクササイズ、運動がブレインヘルス、脳の健康を高める、ということを結論する動物実験も出てきていますし、中年期の運動量の多い少ないがある程度アルツハイマー病に関係するということも出てきています。中年期に運動していない方は、している方にくらべて3.85倍アルツハイマー病になりやすい、のだそうです。
さらにセロトニンを昼間に与えると朝の光と同じように生体時計の周期を短くするようですし、また夜の光による生体時計の周期の伸びを抑えるという働きもセロトニンにはあることも報告されています。
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(独立行政法人国立青少年教育振興機構)
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