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あの人の生活リズムは?活躍人の生活リズム


生活リズムを見直すことで、自分の持っている「100%のチカラ」を発揮できます
子どものからだが「どこかおかしい」といわれている昨今、野井先生は教育現場の先生方や子育て中のお父さんお母さんたちと連携しながら、「おかしさ」の実体を究明し、子どもたちが元気を取り戻すにはどうしたらいいのかを研究しています。朝、早く起きられない。夜、なかなか寝付けない。風邪をひきやすい。すぐに疲れてしまう……これらは、からだの出している黄色信号なのかもしれません。毎日をイキイキ楽しく生きるために大切なことを、野井先生、教えてください!

「防衛体力の低下」。それは私たちの身体に、今、起きている危機

野井先生の、1日の生活リズムを教えてください。
朝はいつも4時半には起きて朝食をとり、だいたい6時半には研究室についています。

早いですね! 大学の先生って、朝が遅い印象がありました。
朝の時間帯に仕事をすると、はかどりますよ。ただ、夕方は遅くとも17時には研究室を出ます。遅くとも21時には寝てしまう娘は、早いと19時半くらいに寝てしまうこともあります。ですから、夕食やお風呂や宿題は大急ぎです。そんな子どもの生活に付き合っていると私自身も22時過ぎには寝ています。実は私も長女が生まれるまで夜型の生活を送っていたのですが、そうすると朝も夜も子どもに会えないんですよね。そこで生活を朝にスライドさせたんです。結局、大学にいる時間は変わらないのですが、朝は集中力が高まるから調子もいいし、お風呂も食事も娘たちと一緒に過ごすことができて、いいことずくめですよ。

野井先生が、子どものからだを研究するようになったきっかけを教えてください。
私はもともと、中高一貫の男子校で保健体育の教員をしていたのですが、そのころから「子どもの体力が低下している」といわれていました。たしかに私も、子どもたちの体力が心配でした。ただ、垂直跳びや反復横跳び、踏み台昇降運動などのスポーツテストの結果を見ても、昔に比べて、決して落ちてはいないんですよ。

では、体力は低下していないのでしょうか?
でも、学校の現場では、先生方からも、保護者からも、やはり「体力が低下している」という声はきこえてくるし、私もそう思う。そこで、「どうしてなんだろう?」「測定のしかたが悪いのか?」と気になりはじめ、子どものからだに何が起きているのかを明らかにするために大学院へと進み、研究をはじめたというわけです。

どのようなことがわかったのですか?
「体力」には、スポーツテストに表れるような「行動体力」の他に、からだに入ってきた細菌をやっつけたり、体温を一定に調整したりといった、外部からのストレスに対して体内を一定に保つ「防衛体力」が含まれます。からだの抵抗力とか耐性といわれる力ですね。この「防衛体力」に注目して調査を進めたところ、やはり心配される水準にあることがわかってきました。

敏捷性や持久力が落ちているわけではなかったんですね。
確かに、考えてみれば、学校の先生たちも「最近の子どもは敏捷性がない」とか、「持久力がない」とかは言っていないんです。「なんだか子どもたちの元気がない」「いつも調子が悪そう」という言葉で、体力のなさを表現していました。そうした現場の実感は、研究をする上で大切にしなければならないと考えています。

防衛体力が低下すると、どのような状態になりますか?
風邪をひきやすくなったり、風邪が長引いたり、疲れやすくなったり、気分が晴れないといった症状がでてきます。


睡眠ホルモンの乱れが「月曜がつらい」状態を作っている

どのような調査でわかるのですか?
朝の体温を測ると、36度未満の低体温傾向の子どもが増えているんです。体温が低いと、活動水準や意欲が下がってしまいます。姿勢を変えたときの血圧調整機能を測定する調査でも、自律神経によってきちんと血圧を調整できていない子どもが多いことがわかっています。また、最近はメラトニン量も測定しています。

「メラトニン」とは何ですか?
メラトニンとは、睡眠と目覚めのリズムをつくっているホルモンです。メラトニンがたくさん分泌されると、人間は「眠たいなあ」と感じます。だから、夕方から夜にかけてじょじょにメラトニンの分泌量が増え、朝になるにつれて減っていくというサイクルが正しいリズムといえます。
ところが2009年に子どもたちを調査したところ、夜9時半よりも朝6時の方がたくさんのメラトニンが分泌していたのです。(*グラフ参照)とくに、休日明けはそれが顕著です。これでは早寝早起きができなくて当然ですし、月曜なんか朝から学校にいくのが大変だと思うのです。

月曜の朝はつらくて当然だと思っていましたが、からだの不調が原因だったのですね。
ところが、キャンプなどで規則正しい生活をすると、およそ2日でメラトニンの分泌リズムが変化してきます。つまり、この異常なメラトニン・リズムは、現代的の日常生活が引き起こしているのです。


なぜ、私たちの生活はそうなってしまったのでしょうか。
いろいろなことが複合的に絡んでいると思いますが、「生活が便利で快適になりすぎたこと」が主要な原因でしょう。

便利で快適って、いいことなのではないですか?
たしかに便利な生活は結構なことだと思うのですが、負の影響を考えないままに便利さだけを追求してきたのが現代社会だと思うのです。夜は暗い中で過ごし、朝は朝日を浴び、適度に運動するという生活が、からだにはいいのです。でも、現代では夜中でも、街も家の中もこうこうと明るく、遮光カーテンは朝日を遮るし、駅では階段を使わずにエスカレーターやエレベーターに乗ってしまう。それに、いつでもお湯が出る家になったことで、朝、冷たい水で顔を洗わなくなりましたよね。あれは、一気に目をさますのにいい行為だと思うのですが。

たしかに、エスカレーターの列に並んでしまいますし、洗顔もぬるま湯です。
実は、日曜だけが休みだったときよりも、土日とも休みになった現在のほうが、「月曜の子どもの元気がない」という先生方からの訴えは増えているんです。休みが週に1回のときは、リズムを乱すといっても1日だけでしたからね。働き盛りのお父さんお母さんも「せっかく休みだから遅くまで寝ていたい」と思っているし、子どもにとっては生活リズムを整えにくい社会になってしまっているんですよ。


生活リズムの乱れが精神面にも影響している

「朝がつらい」という状態は、なにか問題があるのでしょうか。
朝がすっきり起きられないと、脳のいろいろな機能の活動水準が下がるので、持っている能力を100%発揮できないことにつながります。それは、やはりもったいないですよ。自分の本当の能力を出せない状態が幸せだとは思えません。それに、脳の活動低下が精神面の発達にあたえる影響も心配です。

精神面ですか?!
「体力」は、先ほどあげた「行動体力」「防衛体力」という「身体的要素」に加えて、「精神的能力」も定義されています。精神的に意欲が続かなければ、持久力などの行動体力は低下しますよね。防衛体力についても、お笑いを見て笑うと、がん細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化するという実験データが出ています。精神状態は体力を左右するのです。

心とからだは切り離せないんですね。精神面も測定できるのですか?
精神的な要素については、1969年からずっと同じ方法で測定されています。go/no-go実験と呼ばれる方法で、赤いランプがついたらゴム球を握る、黄色いランプのときは握らない、と決めて一定時間行動させたあと、命令を逆にして、同じように実験をします。つまり、約束に従って瞬時に行動を起こしたり抑制したりできるかを測定することで、精神の在処である前頭葉の特徴を知ろうというわけです。
その結果、今の子どもたちは、なかなか集中できなかったり、逆に行動を抑えられなかったりと、未発達な傾向にあるというレポートが出ています。

それだけ弊害があるのに、なぜか、なんとなく夜更かししてしまうんです。
「なんとなく夜更かし」を回避するには、朝や昼の生活を見直すことが大切だと思います。夜になって、眠たくないのにお布団でがんばっても、かえってイライラするし、寝られるものではありません。日中にたっぷり日光を浴びて、身体を動かしましょう。


ワクワクドキドキする熱中体験が「心」を成長させる


学校では、朝から晩まで机に座りっぱなしで、からだを動かす機会がめったにありません。
それが実態ですよね。まず、私のような立場の人間が、世の中や学校に向かって、「それでは子どもたちは元気になりたくてもなれないよ」と発信しなければいけないと思います。
それに加えて、みなさんにも、自分の身体がおかしいということに気づいてもらいたい。「おかしさが起っている」という事実に加えて、「おかしさに周りの大人が気づいてくれない」「本人もおかしさに気づいていない」という悲劇が重なってしまっているんです。

身体のおかしさは、どのようなサインで表れますか?
まず、早寝早起き朝ごはんが大事だと思っても、それができないという時点で、黄色信号だと思ってください。あとは、駅まで歩くのがきつくなったとか、3階まで階段で上るのがつらくなったとか、前までは普通にできていたことができなくなった場合は要注意。変化に敏感になることが大切です。

身体のおかしさは、正しい生活リズムで改善できるんですよね。なにか、私たちが自分でできることはありますか?
日中に適度な運動をすると、夜も早く眠れると思います。ただ、運動が苦手な子を無理矢理引きずり出して「いいから走れ」というのでは、結局続かないでしょうし、まずは、日光を浴びるようにしてください。家の中ではなく戸外で読書をするだけでも違うと思います。朝、冷たい水で顔を洗う習慣をつけるのも有効です。

わかりました! では野井先生から、私たち中高生にメッセージをお願いします!
みなさんには、なにか熱中できるような、ワクワクドキドキできるものを見つけてほしいと思います。何かに熱中するとは、言い換えると「脳にとって面倒くさいことを楽しめる」状態のことです。心の在処である脳の前頭葉は、面倒くさいことを通して鍛えられ、発達していきます。たくさんのワクドキ体験が、「ヒト」という動物を「人間」という存在に進化させるのです。
将来は大学教員になりたいという中高生にも、「たくさんワクドキ体験をして、好奇心に磨きをかけてください」とアドバイスをしたいと思います。

ゲームに熱中するのも、心の発達につながりますか?
いえ、ゲームも最初は頭を使っていますが、慣れてくると反射だけで指を動かす状態になります。前頭葉はスルーしている。つまり、心が刺激されないんです。心を使わない空白の時間が1日の中で長くあるのは問題ですね。ゲーム以外なら、スポーツでも、勉強でも、趣味でも、なんでも構わないと思います。

ありがとうございます。では、生活リズムについてのアドバイスもお願いします。
現代社会に生きていると、国内から出なくても、生活リズムが乱れて「時差ぼけ」に近い状態になるので、「時差ぼけ解消法」を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。「現地時間の朝、日光を浴びる」とか「現地時間の昼は外に出て動く」とか「現地時間に合わせて決まった時間に3度の食事をする」などなど、時差ぼけを解消するために奨励されていることに注目して、できそうなことに挑戦してみてください。
生活リズムを正して、早寝・早起き・朝ごはんが身につくと、能力の100%が発揮できるし、今とはレベルの違う体調の良さに驚くと思いますよ!




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