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中高生のための生活リズムの基礎知識
10.おわりに
眠るが勝ち
ウサギとカメの話は知っていますね。カメはたゆまない努力を惜しまなかったので勝った。
これは勤勉のすすめです。ウサギは油断し、怠けて、居眠りをしたから負けた。これは油断大敵、居眠りは怠けもののすること、とのメッセージではないでしょうか?でも
カメは爬虫類、変温動物で、基本的に昼行性。ウサギは「うさぎうさぎ何見て跳ねる。十五夜お月さんみて跳ねる」のわらべ唄でもわかるように夜行性です。つまり昼間は寝てしまうのです。ですから昼間の競争はもともとカメに有利で、この競争が夜に行われていたならきっとウサギが勝っていたに違いありません。昼間に寝てしまうのはウサギの習性なのに、そのことを取り上げて、ウサギは居眠りをした怠け者、とのレッテルを張られてしまったようで、ウサギをかわいそうに感じます。またこの話からは「寝ては負け」というメッセージも伝わってしまいます。
塾に通っている皆さんも多いと思いますが、ある塾では講師の先生が生徒さんに対してこんなことを言っているそうです。「なんだキミは夕べは12
時半に寝てしまったのか。A君は2時まで頑張ったそうだぞ」。これでは「寝ては負け」ということを君たちに思い込ませようとしているようなものですね。
ヒトという動物は、寝て食べて出してはじめて活動できる動物です。活動の中身は学力、遊び、運動、コミュニケーション、社会活動とさまざまですが、ヒトという動物は、寝ないではまともな活動ができないように作られてしまっている動物なのです。気合と根性で、頑張って寝ないでいては、脳がくたびれ果ててしまうのです。寝る間を惜しんで仕事をしてもまともな仕事ができるわけがありません。どうか皆さんは眠りを疎かにしないでください。しっかり眠ってこそ、きちんと脳が働き、立派な活動ができるのです。眠るが勝ち、なのです。
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子どもゆめ基金 助成活動
(独立行政法人国立青少年教育振興機構)
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