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中高生のための生活リズムの基礎知識
6.生活リズムが崩れるとどうなるのか?
夜ふかし朝寝坊という生活パターンは、 ヒトという動物にとって決して望ましい生活パターンではないようです。
「中高生のための生活リズムの基礎知識の(3)睡眠時間が減るとどうなるのか?」を読んで、寝不足はいけないことはわかりました。では睡眠時間さえ取ればいつ寝てもいいのでしょうか?実はこれは間違いです。
「中高生のための生活リズムの基礎知識の(1)生活リズムとは?」での結論、ヒトは24時間いつも同じに動くことのできるロボットではありません、を思い出してください。自律神経には昼間に働く交感神経と、夜に働く副交感神経とがあるのでした。そして交感神経が盛んに働いている昼間には、血液は脳や筋肉に多く行き渡り、考え事や運動に適した状態を作り、夜になって副交感神経が盛んに働くと、血液は消化管に多く行き渡り、消化吸収が盛んに行われるのでした。そして普通ヒトは昼間は起きて活動し、夜暗くなったら眠ります。そして生体時計の性質からすると、ヒトの脳には朝の光が大切で、夜の光はヒトの脳には望ましくない刺激なのでした。どうもヒトは夜行性ではなく、昼行性の動物として作られているようなのです。
では昼行性とは違う、夜ふかし朝寝坊という夜型の生活パターンをとるとどのような不都合がでてくるのでしょうか?朝型と夜型とをはっきりと区別できるわけではありませんが、いくつかの質問に答えることで大まかな判定ができます。このことを使って、朝型や夜型のヒトの特徴を調べることができます。
まず日本での4-6歳の子供での調査結果ですが、朝型で規則的な生活をしているほど問題行動が少ない、という調査結果があります。
台湾の4-8年生では、夜型の度合いが大きい男の子で機嫌が悪いこと、米国の8-13歳の子どもでは、夜型だと男の子で反社会的行動、規則違反、犯罪と関連し、女の子では攻撃性と関連することが報告されています。日本の中学生では、就床時刻が遅くなるほど、落ち込んだり、イライラすることが増えること、米国の中学生から大学生では夜型なほど学力が低下することが報告されています。
イタリアでは、夜型の高校生は朝型の高校生よりも成績が悪く、イライラしやすいことがわかっています。フランスの学生では夜型の度合いが高いほど衝動性が高いこと、台湾の12,13年生で夜型の学生は朝型や中間型の学生よりも、行動上あるいは感情面での問題点を多く抱え、自殺企図、薬物依存も多いことが報告されています。
どうも夜ふかし朝寝坊という夜型の生活パターンは、ヒトという動物にとって決して望ましい生活パターンではないようです。なぜこのようなことになるのか、その原因についてはまだよく分かっていません。ただ世界中からどうも夜型の生活は心身に望ましい影響を与えないようだ、というデータが集まり始めていることは事実なようです。
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